ダンディ

 ダンディ:身体的な見た目や洗練された弁舌、余暇の高雅な趣味に重きを置く男性 俺の知る限り「だ、ダンディだ」と心底感銘を受けたのはアメリカの友人Eの親父さんである。 誰がなんと言おうとアレはダンディであろう。 真っ赤なバスローブを着て違和感なく生活し、料理をたしなんでいる。また中卒であったらしいが、全く微塵も感じない方であった。 というわけで写真を母親に見せたところ「すげえ・・ダンディだ」と感心していた。 なんだかんだで学歴とかと頭のキレのよさは違うんだなあと痛感したが、なにはともあれEのお母さんの若い頃の写真を見て「年は人をげふんげふん」と思いつつも、昔から親父さんはかっこよかったようである。 しかし・・・あの真っ赤なバスローブは一体いつから着るようになったのだろうか。そもそもアレは彼の趣味なのだろうかという疑問は未だにふつふつと浮き上がってしまう。 結局普通にある動きやすい私服、スーツ、真っ赤なバスローブのパターンしか見ていないため、彼のセンスは未だに謎である。 ただし・・・料理の腕は親父さんの方がEの母より上なようで、ピクルスの漬物について話をしてもらい、えらく感心した。 その後も何度か台所に寄って作っていたが、基本夕食は夫婦、もしくはEの母親さんのほうであった。 ホワイトカレーは美味かった。 そういった感じで、息子のEもダンディかというと・・・そうとは限らない。彼は俺よりもオタクというか、キグルミのコスプレイヤーであった。 彼のセンスは非常に独特だが、『好きなアニメが「ちょびっと」です。』はいろいろな意味で衝撃的であった。彼は今大学でコンピューター系のを勉強しているようだが、そういや家に来たときに俺の家のパソコン雑誌(プログラミング系ね)を読んでえらい集中して読んでいた分、「こいつは本気でアレを作る気か」と凄くいやな汗を感じるのであった。 なにはともあれ、彼のそういった部分も含めて良い友人である。 
 今日はこの辺で