本の匂い

 

 今じっくりと読んでいる本、面白いけれども数学が微妙というか、苦手な俺には少々ゆっくり読むしかなさそうである。 まあそれはそれとして読んでいる最中に父に向かって「これは本の匂いも良いな」と言ったところ、「本に匂いなんてねえだろ」と一蹴されてしまうのだった。 
 厳密にいえば本の匂いというのは、印刷に使われたインク、もしくは紙の匂いであるが、漫画本だと結構パラパラと読んでいるうちに香ってくるときがある。大抵本はあまり匂わないんだが、たまに強烈な匂いがするために単行本を買って少し幻滅した気分になったこともある。 例えば秋田書店さんでは、インクを変えたのか何故か顔を近づけて読むとナイロンを作ったときの特有のにおいが発生してたりする。 今のところ弱虫ペダルを買っていて感じるんだが、他の単行本はどうなんだろうか・・・別の雑誌でナイロン系のにおいがしたのもあったりしたが、アレはなんだったのやら・・。 少なくとも昔の鉄鍋、バキ(今のではなく地下闘技場時)なんかではなかったから、インクを変えたんだと思います。数学ガールの本のにおいはそれほどきついわけでもなく、個人としてはわりと好きなにおいである。
 匂いに関していえば父方の祖母の家の本棚、これもあんま匂いはしないというか、祖母の家自体が独特の匂いがあるため好んで本を読み耽ったりしてしまう。ただまあ、「トイレに本を入れるとその匂いがつく、ゆえにやってはいけない」と以前本で書かれていたり、俺自身「トイレに本を持ち込む勇気はないなあ」と思う人なのだが・・・母方の祖母の家のトイレにポンと星の王子様がトイレットペーパーの上に置いてあったため、少々躊躇してしまうのだった。 多分清潔にしていなかったり、臭いが残っている状態だと本(厳密には紙でしょうが)が臭いを吸ってしまいそうなってしまうんじゃないでしょうか。 以前ラベンダーだったかの匂いを科学薬品で作るという実験で使った薬品を紙にぶちまけたらにおいが染み込んでましたし。 家においてあるとどうしてもその家のにおいというか、生活で発生するにおいがついてしまうから、仕方がないといえば仕方がないんですけどね。 アマゾンとかだと送る過程でタバコを吸ってるのがいると荷物から匂ってわかります。 あんまうれしくないけど。
 今日はこの辺で