読了

マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)

マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)

 読み終えた。昭和57年に発売された作品とは思えないほどの文章に驚いた。普通どんな本でも文章に慣れるまで時間がかかる上に、まして十数年以上も前になると当時の言葉と現代の言葉の違いに苦労するものなんだが、そういうことが一切なく、「広瀬正は凄く読みやすいよ」という意味がよくわかるのであった。内容に関してはタイムマシンなどで有名な時間モノである。 この作品調べてみると分かるが映画の脚本だけあったり、作家さんが直木賞に二度選ばれるも落ちたりと色々と惜しい人であり、おまけに若いうちに死んでしまったため、心底「惜しい」と思うのだった。割と時間移動があったりして、分からない人にはなにがなんだかさっぱりわからなくなるらしいんだが、個人的には時間移動は一度だけしかないのだし、何故わからんのかと逆に問いたい気分である。 それにしても内容もそうだが、なんというか読んでいて当時の風景などが想像でき、とても良いなあと思うのだった。 なんだかんだで平成生まれなため、昭和の時代といわれてもさっぱりわからないため、本とかでしかわからないものだしね。 逆に考えると平成ってどういう風に将来言われるのか気になるところではあるな。平成ルックとかいう言葉も出てくるんだろうか・・・。
 今日はこの辺で