子どもの顔

 源氏物語の最初の話、光源氏の誕生が一通り授業で受け、プリントを解いていた際誰かが「これって光源氏が産まれて『こりゃすげえ面だ』てことで右大臣の孫の子からこいつを教育するようになったんだよな? 赤ちゃんの生まれたての面なんて同じじゃねえの?」と何人かに聞いており、「まあなあ・・」と誰もが返答しているようであった。 俺もあまり記憶にはないんだが、どうにも生まれる際の年月や、頭蓋骨が完全にできていないため柔らかく、それによって頭部の形が若干変わったりするので、生まれた後に直したりするそうだ。
 うちの従姉妹は双子である。帝王切開で生まれたんだが未熟児であったため、割かし冷や冷やしていたんだが、まあ健康的に育っているからほっとしている。 逆に俺は大分経ってから生まれたらしく、割と人の顔に近かったらしい。なんでも初孫なうえに面もかわいらしかったらしく、伯父が「俺の子もこう生まれてくるんだなあ」と思っていたらしく、後に生まれた我が子を見て悲しくなったというのは不謹慎な話である。己の写真を見る都度に「この時期から天然パーマで爆裂してるのか・・」と感慨深くなってしまう。 自分もそうだがイトコ達もこうやって家の歴史として保存されていくのだろう。 だからこそ、バカな写真を撮っておいて笑い草にした方が良い。記録は大事である。
 今日はこの辺で