印象を与える

 先日I大学にて、[SPP(サイエンスパートナーシップ)]という高校生を対象とした企画の事前学習会に行ってきました。 
 この企画の目的は大学で行なわれる実験や勉強を高校生に経験させるというもので、サイエンスというように 化学、生物、物理に分かれて行なわれるという、ありがたい企画である。
 というわけで事前学習に必要な道具類を持って私服でサンダルという格好で行ってきたんだが・・・皆、高校の制服でした。「やっちまった。 やっちまったよ俺」とか思っていたら同じ高校のクラスメイトと軽く話した後に、クラスの副担任が登場しにやりとした顔で「雷光、おまえ面白いな」と言って遠くに行かれるのであった。
 その後グループ分けされた後、ある教室にて今後の予定を説明された後、
「それでは皆さんにも軽く自己紹介してもらいます。 それでは毎年申し訳ないんですけど、○○○高校の、雷光さん」と呼ばれ
「は、はい」と応じて座っていた椅子から立ち上がろうとするも目の前の机をがたがたと揺らし、やっとこさ席を立ち前の方に向かい、
「○○○高校の雷光・・あの本名も言うんですか?」と聞き
「ああ、みじかくでいいよ」と言われ
「雷光です、よろしくお願いします」と言って席に戻るのであった。内心「先に教えてくれよ副担任」と座りながら思うのだった。 それからは自己紹介はスムーズに進み、講義を20分間ずつ受け、最後に実験に必要な道具や衣服は用意するという説明に入り「皆さんに事前に教えてもらった靴のサイズの長靴を用意するんですが・・・この中に30センチという方がいらっしゃるとのことで、その方は少し手を上げてもらえますか?」とおっしゃられ、おそるおそる手を上げると『ざわざわ』というようなどよめきが走った。 
 その後その先生から「今必死に探しているのですが、もしかしたらあなたの高校の先生を通して自分の長靴を持ってくるようにという指示がくるかもしれません。その時はよろしくお願いします」とにこやかにおっしゃられ
「は、はあ・・わかりました」と答えるのであった。
そして「以上で終わります。 お疲れ様でした」と言って講義は終わるのであった。その先生のところへ歩いて近づき「どうしましょ」と聞こうと思ったら
「本当に30センチあるの? 足だけでかいんだねえ」と言われ「はあ・・・まあ足だけ妙にでかいものでして・・」と言った後、「当日はよろしくお願いします」と言って帰るのであった。
 今日はこの辺で