とりあえずバットは出ない

コールドゲーム (新潮文庫)

コールドゲーム (新潮文庫)

 学校の図書室に置いてあったので先日借りてそのまま深夜まで起きて読み続け、学校で読み終えるのであった。 読んでいて思ったがトリック自体はあまり解説されていない。 むしろキャラクター達の心理やら過去の話などが中心であり、読み終えてもいまいちすっきりはしなかった。
 キャラクター達に関しては、どうにも感情移入ではなく、「こんな奴もいたなあ」と考えさせるものであったが、それだけである。 
 本編ではトロヨシ(キャラクターの一人)がどうにも不憫で仕方がなかったが、最後まで読んでいくとなんだか歪みっぷりがどうともなあとしか思えなかった。
 個人的に色々と考えるものがあったが、友人に勧めるかと聞かれると好きにしろとしかいえない。 悪くなく良かったわけでもない作品であった。
 今日はこの辺で