老人

 道場にて道場仲間Tに「修学旅行なんかより温泉旅館に行きてえ・・。 風景を見つつ軽くお茶を飲んだり温泉でまったりしてえ。」と言うと、「なんか、じじくさいなそれ。」と言われるのであった。 
 ジジくさいと言われたのは久々なんだが、どうにも俺の知っている爺達は活発であり、「爺くさいってなんなんだろ・・」と時折考えてしまう。 
 一番年寄りの中で印象深かったのはもう死んだ父方のひい婆さんである。 腰はまがり、顔は皺だらけであったが、 目が澄んでいたというか・・・良く分からないが目に強い印象を覚えている。 
 一応葬式には参加したのだが、子どもの自分にとっては狭い火葬場に多くの人が集まっているのはどことなく不気味で、 外に出てぶらぶらしつつ似たように出てきた叔父さん達と遊んでもらっていた。 ただ初めて葬式に出た時みたいに「こうしてやれば良かった」みたいな後悔はまったく沸かなかった。 
 今日はこの辺で