ヒーローって

 放課後、学校の図書室にて宿題などを書いていた際、近くの席でU先生と三年の高校生が進路について相談しているのが聞こえ、「ついでだから聞くかな」と思い耳を傾けていたのだが・・・吹いた。 
 その会話では、どうも三年生は[調理師]か[警察官]の方向に進みたいらしく、色々と話していたのだが、 [調理師]に関しては「大抵の料理は作れるから」という自信などしか聞こえなかったのだが、警察官になりたい理由になると「俺、格闘家好きなんです。 それに○○(とある格闘家)は俺のヒーローなんです」と恥ずかしがりながら言い、また「最近読んだ本で『物事に偶然なんてない、あるのは必然だけ』って言っていたんですよ。sれにその本ではまず行動を起こさないとダメだって書かれてあったんです」と少し熱く語っていき、「○○は昔警察やってたんですよ、それで、ヒーローは○○、格闘も好き、おまけに警察とは少し縁がある(ここら辺は良く聞こえなかった)。だったらやってみるかなって気になったんですよ」と言われ、その後U先生がそれなりに応対している辺りで聞くのを止めたのだが・・・「ホリックだろそれ」とあえて突っ込みを入れたくなるのであった。
 まあとにかく、ヒーローに憧れる子どもの頃の自分を思い出してしまったが、今でもそうやって憧れている自分より年上の人を見ると羨ましく思うのだった。
 今日はこの辺で