大人の白・・・

 今日道場にていつもお世話になっているY先生から「雷光君、これあげる」と新品らしき白帯を頂き、 また道場仲間のK兄妹とSが橙帯を渡されるのであった。 それにしても1〜2年振りである。このまま茶帯になるまで薄い色になった橙で頑張らなきゃいかんのか俺はとか思っていたのだが、良かった。 
 しかしよかったこととは裏腹に、道場仲間(ちびっこ集団)に「あ、雷光君格下げだ〜♪」だの「まさか落とされたの?」とか心配されたりと・・・なんか前にもそんなことあったようなとか思いつつ、「いや、大人の部でやってるので取った」と言うと、「あ〜じゃあこれが大人の白ってやつなんだ」と納得され、「いいな〜雷光君高校生だから」と俺を除いてちびっこ集団最年長のTが文句を言っているのであった。内心「悪いが中学3年の時には行ってたけどな」とか思いつつ苦笑するのであった。しかし当分は「格下げ〜」だの呼ばれるに違いない。 
 それにしても『大人の白』・・・なんとなく段々汚く染まっていくような感じがするのが不思議である。
 
 まあ稽古中久々にK(妹)と組んだのだが、殴りかかるため毎回スパーリングみたいに手をあてる。その後適当に腕を促すというのが普通になり、「少しは腕に回転入れてみろや。」とか言いながら軽くすん止めの打ったりしてこっちは楽しんでいるのだが、その都度「真面目にやれ」とか言われたり・・・ その後真面目に受けを取り、グルグル後ろに回転した後、ガバーっと立ち上がって突撃すると「なんか・・・よく敵が追いかけて襲いかかる感じ、手が後ろになってるし」 とか言われるのであった。 また「化け物みてえ」だの言われ「いや、もともと意識してやってるし。俺派手なの好きだから」だの言ってけらけら稽古をするのであった。 
 その後、道場の掃除の際、K(兄)が「いやはや、最近同じクラスの女子がありえねえ。 俺に水が染み入ったスポンジ投げつけたり、箒の竹の方を叩きつけようとしたり。 しかもそれがわざとじゃねえってふざけんじゃねえっての!たくはた迷惑極まりないよ」と言われ、「まあ、そういうもんだよ」と相槌しつつ、内心「それってかの有名なツンデレってやつじゃねえのか・・・しかし別に取れば相当の殺意を感じる恐ろしい方らしい。こいつのことだから相当ひでえこと言ってもおかしくない。・・」 などと考えたが、敢えて黙っているのであった。 どちらにせよ面白い展開になるのは確実だったので、今後はじっくりと聞いてみようかと思うのであった。  
 今日はこの辺で