カブト虫の雌・・・

 今日は学校行事とやらで登山をしてきた。 いやはや、絶景ではあると思うのだがのぼるまでの道がしんどく、全く鍛えていない自分にとっては足腰が痛み、頂上の景色を見る余裕は無かった。 
 登山中は何も面白いことは無かったのだが、下山中は中々楽しかった。
 なにしろただ大きなリュックを背負い、首にタオルを巻きつけたのを後ろから見たクラスメイトが「なんか雷光君、カブトムシの雌っぽく見える」という一言をきっかけに大爆笑をしている状態である。きっと脳内の酸素が欠乏し、急な山道の下山が加わって変にテンションが高くなっていったのだろう。その後クラスメイト(男子)達は山道を全力疾走し、[己の限界を超えてやるぜぇぇ]みたいなことを叫びそうな勢いで予定の道をショートカットすべくさらに傾斜のきつい道を滑ったりと、体育馬鹿っぷりを店着けるのであった。 結果自分のみ取り残され(後列も勢いに乗って行ってしまった)、たった一人静寂溢れる針葉樹林を楽しみ、半分ほど過ぎ去った後、後ろから女子の声が聞こえた。 随分大きな声な上に内容が[女の子がそんなこと言っちゃ駄目!]とかいうようなネタであった。そもそも初っ端に「あ〜ぶっちゃけもれそうだわ」って・・・と呆れというかなんというか・・・。 と思いつつ、その一行も去って行き、最後の辺りに入り卒業した学校の大物O(古くは幼稚園かららしいが)に出会い、道中「雷光はいいよな、マイペースで」と言って去っていった。・・・まあ、その通りなんだが。
 今日はこの辺で