甘い青春

 いやはや、今日は体育の授業に行くため外に出ていたのだが、三年の小僧ドモがベランダから唾やらパンやらを投げてきた。 来年からは社会人(もしくはさらに上か)、今日は就職試験の激励なのだが・・・こんな子供みたいなことやってていいのかよと思うのだった。 この後、ちょっと癪に障ったので三年の教育担当にどうにかするよう頼んで部活に行った。 流石に二度目なので明日もやったら口で言い返せねばいかんな。

 さて、部活にて。
 相変わらず先輩の好きなX氏との恋の進展について聞いて(さらにおちょくって)みたが・・・聞いてる自分が涙を覚えてきそうであった。 本人曰く、「ゆっくりが一番いいんだよ〜。なのにあんたが微妙な言葉で焦ってるんじゃないか〜。 あんたの助言はもう絶対信じない」などと話すのだが、俺自体楽しんでるから別にどうとうも思わんし、そもそも信じないなら無視すりゃええのにとか思うのだった。なので
「じゃぁ、そのX氏(先輩の好きな人)とは友達として話したりとかしてるんですよね?」と質問すると
「・・・それが出来たら苦労しねえっつうの」などと言われるのであった。なので
「まさか、未だに話したことないんですか」というと平然と
「だって、あのクールな雰囲気で目もあわせて話すなんて無理だよ、絶対無理無理」などと言う、「じゃぁ先輩、あまり進展してないじゃないですか、」と言うと、ちょっと考えてから「進歩したよ〜。前は逃げたりしたけど、今はX氏が横を通ったら振り返ったりとか、目を合わせたりとかは出来るようになったんだよ。そもそもX氏だって絶対意識してるっつうの」と先輩は返答・・・つい「あれ、おかしいな?涙が止まらないよ」などとジョーク丸出しで言うのであった。しかもハンカチまで出して。 まったく、ゆっくりにもほどがあるとか色々話したのだが、その中で部長が「そういえば○○(先輩)、修学旅行があるけど、あんたあたしらと遊んでいる場合じゃないんじゃない? 明らかにチャンスじゃん」みたいな話で「あ〜あたしゃ皆と遊ぶよ」みたいなことを言っていて「「いや、それじゃ駄目だろおい」」と俺と部長に突っ込みを入れられるのであった。 それにしても、先輩とのこの話をOOJIJI氏にげらげら笑いながら話しているのだが、そこでOOJIJI氏が「馬鹿だな、ここは修学旅行に入る前に告白してX氏を落として、修学旅行でさらに愛情を深く、さらに楽しくさせることが可能なのに」みたいな話をし、つい「おお、それはなんかグッと来るな。京都の夜で付き合う二人がこっそりと、とか、友人と共謀して新幹線の隣にっとかなんか想像したら色々あっていいな〜」「だよな〜」 ワハハハみたいなことをし、そうなると部長にカメラ渡してその様子を見るのもありだよなとか思ったりしながら、明日この件を提案してみようかと思うのだった。 
 今日はこの辺で