狸寝入りに気づけよと

 今日は体育祭二日目だが、やる種目もないので教室で本(狼男だよ)を読みふけていた。 その最中はクラスの連中もほとんどおらず、わりと快適に過ごせていたが、度々
「雷光君も、バレーとかの応援に行った方が良いと思うよ」と助言している連中もいたが、生憎興味も沸かない上に本に夢中だったので断らせてもらった。 
 その後2時間程度で一気に読み終えてしまい、丁度昼食の時間だったので昼飯を食べ(まぁ自由なんだが)、昼寝(机にうつぶせになる程度だが)を少しの間するのであった。いうまでも無いが完全に爆睡しているわけではない。
 その状態で約20分ほど昼寝をしていると、どうもクラスの連中が帰ってきたらしく、クラス委員長が
「この野郎、何爆睡してんだよ、マジでぶっ殺すぞ」などと半分呆れ半分怒りを込めて言うのであった。 どうやらこいつは俺が爆睡していると思っているらしい。その後、女子に宥められたのと俺が目覚めたため、何事も無かったようにしているのであった。
 この後、2時間ほど勉強したり「女子バレー頑張ってるから皆で応援に行くぞ」という召集から身を隠したりなどし、教室でまたうつらうつらと眠っていると、またも愚痴をこぼすのであった。内容は「今日こいつ何してた?」と誰かに聞くと「一日中本読んでた」とかそいつが返答すると、なにやらいらついていたようだ。
 確かに応援せずに隠れて本読んだり勉強してたのは悪いが、んなもん俺の勝手な気がして仕方が無い。
 が・・・何で俺が寝ている時にしか言わんのだろう? これだと完全に根性無しである。 どちらにせよまたも面倒なのが俺に歯向かってきそうなため、嫌気がさすのであった。
 今日はこの辺で