楽器

島村楽器のお題「楽器に関する思い出」
天候晴れ

島村楽器のお題
 楽器というと俺の場合祖母の家にあるピアノになる。生まれたときからピアノは身近にあるもので、ガキの頃は感情を爆発させたりというか、ストレス発散にバカスカ鍵盤をぶったたくのが好きであった。今はそういう真似はせずたまにしかピアノは弾けてないが、なんとなく椅子に座って鍵盤に触れると妙に落ち着く。
 多分己にとってもう一つの居場所みたいなもんなのだと思っている。
 また楽器で忘れられないのは、ピアノの発表会でいつもとは違う場所で行った際、グレードが家とは桁違いに違うピアノに触れて驚き、その後今までで(元々あまり弾けてる方ではなかったが)一番ひどい失敗をして相当凹んだのは忘れられない。あのときは頭の中が真っ白になり指が楽譜通りに動かせなかった。同時に触れていたピアノの感触はずば抜けて気持ちいい。
 表面がライトの影響か薄い黄色であり、白鍵に触れると表面にざらついた感触と独特の質量感を感じさせられ、あまりのきもち良さと、「俺の知ってるピアノじゃない」という違和感にパニックになっていた。 とても良い経験であったがその後楽譜と指の記憶がスポーンと抜けて、あれほどへこむのは一生ないんじゃないかというくらいへこんだ。出来ることならもう一度あの場であのピアノに触れたいと思う反面、未だにあの経験は苦い思い出として頭から離れないでいる。

今日はこの辺で