成長したと見るべきか

 従妹が作ったチョコレートケーキ(ガトーショコラ)が来たので食べた。 全体的に十分な出来映えなんだが、作るときにペーパーがうまくいかなかったんだなあとかほのぼのとしたが、生クリームがちゃんとできていたのが感心した。なによりしぼんでないのが成長したと思う。 といっても俺が何度も作っていたのを横で見ていたからある程度は当たり前なんだが、逆に初めて作るトリュフはがっかり仕様だそうで、とても固くて食えそうにないそうだ。 
 なんにしても食い物として進歩しているのがほほえましい。この調子でちゃんとしたお料理ができることを祈る限りである。別に
「女の子だから、料理くらいできるようにしときなさい」というのではなく、単純に祖母の料理を引き継ぐ人が多い方が良いのと、味覚補正とセンスの向上を望む限りだったりする。
 話は脱線するけれども女性が家庭料理をそれなりに出来るといったのは単純に家事手伝いをしていることが多かったり、趣味でやったりするのが影響しているんだと俺は思っていたんだが、そもそもうちの母親や叔母は祖母の料理やお菓子に依存している節があるため、結果的に自分たち自身で料理をしようとする気がなくなった。また祖母自身料理をする娘達の危なっかしさもあってほったらかしになってたりするのが原因なようだ(まあこれは俺から見た話なので実際はどうかわからんが)。俺自身あまり料理も菓子作り高校に入るまでやらなかったので、くそがつくほど下手である(今でもそうなんだが)。なので正直中学の頃に普通に家庭科の調理実習で作っているのを食べて美味しかったのは衝撃だった。
「なんだこれ?」というのが本音である。 その料理が鮭のムニエルだったわけなんだが、魚特有の生臭さが限りなく薄いというだけで衝撃、なにより「あんな適当な作り方(いまでも不謹慎だと思うが)で何故こんな味になるんだ?」と頭の中でグルグル考えていた。
 そんなわけで話を戻すと、俺が作ると従妹曰く「ライコウの方が美味い」というのは、単純に味に対する経験やら、料理をする上での勘が母や叔母より若干上なだけなのが要因だと考えられる。 というか、母親の場合最低限のお約束「味見」をしないのが最もいけないわけなんだが・・・いくら本人に言っても聞きやしない。 小さいのにも「料理するときは味見は大事だよ〜」と言っているが、果たして覚えているだろうか・・・。美味しい料理が好きだ。

 今日はこの辺で