馬鹿は死ななきゃ治らない

 今日久々の部活があったが、やはり予想通り2〜3時間程度先輩と俺のみになってしまった。 内心久々なので一体なんの話しするんかねえと思っていたら、
「雷光君、恋の進展はあったかい?」と恋する乙女リターンズとでも言うんでしょうか、さすがですね先輩、前の恋していた男から数ヶ月で復活ですか・・。
 返答として
「いや、もともと俺恋してませんから」といえば「え〜前言ってた子は諦めたの?」
 誰の話やねんと突っ込み入れつつ「まったく、それより先輩はどうなんですか。前の人では無い人でもできたんですか」と聞いたところ「アンナヤツ(一目ぼれしてた方)はどうでもいーんだよ、大体あいつ口悪いし、嘘つくし」と散々ボロクソに言った後、「今は〜すっごく優しくて、ちょっと不良ぶってて〜そんでもって童顔の可愛い子なの〜♪」と語られ「あ〜んもう好き好き好き好き」 と写真(新彼氏にしたい男)を見ながら言う様は中々壮絶である。呆れつつ「いや・・・先輩の好みって童顔でちょっと悪そうな男ですか」と聞くと「うん♪、それでもって嘘をつかなくて優しい人だね〜。 この人怒るとめっちゃ怖いんだけどね」と、また「この人ね、実は同じ中学校だったんだ〜 多分その頃から好きだったんだけど、彼女いたしね〜 あ〜それにしてもむかつくわ、なんであんな男にほれてたんだろ」と言うので「一年間ですからね、日数にして365日ですか」「うわ、もったいな〜」とかと片思いしていた野郎をボロクソ言う女性はおっかないなと思いつつ、妄想ドリップによる記憶の改竄が行なわれているらしく、「彼ね〜夢があるんだって」という話をされたり(なんでもヴィップという車が欲しいそうですが)といつものノロケが始まったので

 「じゃあ先輩、今回は前回の失敗を糧にするんですよね。 今はどうなんですか」と聞いたところ「う〜ん・・まだメールしかしてないよ。それに他校だもん」というのに「いや、あんたもう三年になるんだから急いで行動起こさないと、 やはりここは映画館とかボーリングとかに誘うべきですよ」と言えば「う・・・あたしボーリングできねえし、大体恥ずかしいよ」 「全然前回の糧になってねえし!、てか前の失敗は先輩の行動が無かったからじゃないですか、どうすんですか、今月は勝負ですよ」とけしかけるも「う〜ん・・・まあ、それでも」「だからそんなの言ってるから駄目なんでしょうが、そもそもさっき聞いた話しほとんど前回とおんなじですから
」と追撃、「え、まじ?!」と本人自覚して無いんですかと突っ込みを思いつつ「あ〜いいですか、この際弟とか兄とかなんでも使って出会うチャンス上げないとまた同じ墓穴ほりますよ」と助言するのであった。 

 しかし・・・立ち治りが早い、先輩曰く「高校に行く理由は恋するためだ。雷光君は恋しないでよくこんなとこ来れるね」と [高校生=恋するモノ、それ以外は全て無駄]と断言していたことはある。 私の視点からは「先輩の脳の中はお花畑で満たされたい欲求があるようですね、しかし恋をすると人は盲目になるとはよく言ったもんだ」と感心するのであった。  まあ、これほど面白い人材も中々いないので、またじっくりと楽しませてもらおうと思います。
 今日はこの辺で